とら

とら
I
とら【寅】
(1)十二支の第三番目。 年・日・時刻・方位などに当てる。
(2)時刻の名。 今の午前四時頃。 また, 午前三時から五時までの間。 または午前四時から六時。 七つ。

「~の刻」

(3)方角の名。 東から三〇度北寄り。
II
とら【虎】
(1)ネコ科の哺乳類。 北方に産するものは大きく, 体長2.8メートルに達するものがある。 胴が長く足が短い。 体は赤茶ないし黄褐色で, 胴には黒色の横縞(ヨコジマ)がある。 森林や深い茂みに単独ですみ, 主に夜活動して鳥獣を捕食する。 インド・東南アジアから朝鮮・シベリアまで分布。
(2)俗に, 酔っ払いのこと。
~に翼(ツバサ)
〔韓非子(難勢)〕
勢力あるものにさらに勢力を加えることのたとえ。
~にな・る
ひどく酔う。 酒に酔って意識が乱れる。
~の威を借る狐(キツネ)
〔戦国策(楚策)〕
他人の権勢をかさに着て威張る小人(シヨウジン)のたとえ。
~の尾を踏む
〔易経(履卦)〕
非常に恐ろしいこと, または, 非常な危険を冒すことのたとえ。 虎の口へ手を入れる。
~は死して皮を=留(トド)め(=残し)、人は死して名を残す
死後に名誉・功績を残すべきである, というたとえ。
~は千里往(イ)って千里還(カエ)る
虎は一日で千里の道を往復することができるということ。 勢いの盛んなさまや, 子を思う親の気持ちの強いさまをいう。
~を画(エガ)きて狗(イヌ)に類す
〔後漢書(馬援伝)〕
素質や力量のない者がすぐれた人の真似をして, かえってぶざまな結果になることのたとえ。
~を(千里(センリ)の)野(ノ)に放つ
(1)猛威ある者を自由にさせておくことのたとえ。
(2)あとで大きな害になるものや危険なものを野放しにしておくことのたとえ。
~を養(ヤシナ)いて自(ミズカ)ら患(ウレイ)を遺(ノコ)す
〔史記(項羽本紀)〕
禍根を絶たないでおいて後日に災いを残すことのたとえ。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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